前の記事(1.FXってなに?)で書いたように今回はもう少しFXのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
FXのメリット
1.取引時間が長い
外国為替はインターバンク市場で世界中で取引されています。そのためFXは土日と一部例外的な日を除いてほぼ1日中取引ができます。(※日本時間早朝の数10分は各FX業者による値洗いのため取引はストップ)月曜の早朝から土曜日の早朝までほぼ全ての時間で取引が可能です。
日本株式などのように日中以外は取引が制限されるわけではないので昼間働いて副業として夜にできる投資として人気があります(企業によっては副業×なところもありますので、そのあたりは自己責任で。。。)。FXは取引時間の自由度の高さという観点で魅力的な投資といえるでしょう。
2.「買い」「売り」のどちらからでも取引が始められる
FXは「買い」からでも「売り」からでも取引をスタートできます。相場の方向性に対して柔軟に対応できる投資商品です。株式現物投資のように株価が上がったときだけ利益が出せるというような制限はありません。
3.レバレッジをかけられる
これはメリットにもデメリットにもとれる機能です。
FXではレバレッジという仕組みを利用することにより、手持ち資金に対して最大25倍程度のボリュームの取引が可能です。例えば1ドル=90円の時は約4万円で1万ドル(約90万円分)の取引をすることができます。
この資金効率がFXの魅力のひとつですがその分リスクも高くなります。このハイリスクハイリターンの特徴がFXが人気ないちばんの理由かもしれません。
4.スワップポイントを受け取ることができる。
FXは通貨間の金利差を反映させるためにスワップポイントが受け払いされます。高金利通貨を買った場合は日々計算された金額が保有するポジションに反映されます。取引期間に制限のないFXでは投資家のニーズに合わせて短期〜長期まで幅広いスタイルの投資が可能です。
※高金利通貨を売った場合は逆にスワップポイントを支払いが発生します。
5.信託保全で業者リスクに対応
FXを提供している店頭相対取引業者は金融商品取引等に関する内閣府令の規定に基づき信託銀行と信託契約を締結し、資産を信託口座にて区分管理を行うことが義務づけられています。
6.外貨両替や外貨預金と同様の利用も可能
外貨両替サービスを行っているFX会社に限定されますが、それらの証券会社を利用しての両替であれば銀行や空港での両替と比較しても何分の1も低コストで両替が可能です。
またレバレッジ1倍での取引は銀行の外貨預金と同様の運用になり、取引コストも小さくおさえることができます。さらに満期もないので外貨預金よりも使い勝手のよい長期の取引方法と言えます。
FXのデメリット
1.レバレッジ次第でリスクが高くなる
リスク管理はどの投資をする上でも、もっとも重要なポイントの一つですが、とりわけFXはレバレッジを引き上げてしまうとリスクが大幅にアップしてしまいます。メリットであげたレバレッジというものは単純に利益が最大4倍の資金分あげることができますが、逆に損失も4倍にふくれあがることになります。
10回の取引をして9連勝しても最後の1回で9回分の利益を飛ばしてしまうということも十分にあり得ることです。ちょっとした感情の起伏で取引してしまった1回で大きな損失を生むことも少なくありません。徹底した感情のコントロールとリスク管理が必要です。
2.取引時間が長いことが裏目にでることも
こちらもメリットの部分でもあるのですが、取引時間が長く自由度が高いというかたちが裏目にでることもあります。ほぼ24時間取引可能なのですが、相場を24時間ずっと見ているわけにはいきません。相場を見ていないときに突発的に大きく動いて損失がでてしまうこともあります。ポジションのボリュームと取引スタイルのバランスをよく考えることが重要です。
3.取引の仕方によってスワップがマイナスになる。
高金利通貨を買いで入ったときにはスワップが日々プラスされていくのですが、逆に高金利通貨を売って取引に入った場合は日々スワップポイントを支払わなければなりません。円を買う取引はここ数年マイナススワップになります。それらを考えて、特に長期投資をする場合は自分の予測する動きとスワップの関係も考慮に入れながら取引を組み立てなければいけません。
4.元本割れの危険もある
FX業者にはロスカットという機能があり、基本的には元本割れはないように配慮されていますが、まれに突発的に大きく動き、その機能が働く前に動いてしまうことがあります。とくにレバレッジを何十倍にもして取引をするとその危険性もおおきくなります。
日本株式の現物取引の場合は最悪保有銘柄が倒産になっても0までですが、FXの場合はマイナスになる可能性も0ではないということを頭にいれておきましょう。
デメリットはリスク管理で軽減できる
FXのデメリットは大部分が「リスクが大きい」ということにつながります。逆にリスク管理をしっかりやればデメリットは0まではできないにしても小さく押さえることができることも確かです。自分のお金で取引する以上、感情の起伏も仕方がないことですが、そういうことをコントロールすることができれば収益はでるようになると思います。
9勝1敗でもトータルでは負けということがある反面、1勝9敗でもトータルでは勝ちということもあります。勝敗にこだわるより、リスクを最小限に抑えて相場の大きな流れに乗ることができるように取引スタイルを確立させていきましょう。

